NY市場 縮小路線までは影響はなさそうだが気掛かりな内容

2014年02月08日 00:46

米雇用統計発表後、ドル円は一旦売りが強まったものの、米株が上昇していることもあり買戻されている。
 
きょうの米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が11.3万人増と予想(18万人増)を大きく下回った。修正が激しい指標なので早計に判断すべきではないが、ネガティブな内容である。ただし、FRBにQE縮小路線の変更を強いる内容とまでは言えない。
 
天候の影響もあっただろうが、影響を受けやすい建設部門は大きく増加しており、どの程度影響したかも判断がつきにくい。
 
ただ、失業率は1ポイント改善し6.6%に低下した。フォワードガイダンスの基準値としている6.5%に迫っている。失業率算出のデータとして使用している家計調査では、雇用者数が増加し、労働参加率も63%に改善している。この辺は明るい材料と言えよう。
 
悪天候の影響なのか、それとも雇用改善が失速してきているのか、FRBも判断するにはもう少し情報が必要といったところなのではとも思われる。
 
きょうの雇用統計はQE縮小路線までは影響はなさそうだが気掛かりな内容といったところ。