NY市場 ユーロ失速、対ドルは欧州中盤以降の上げ幅帳消しに

2014年02月05日 23:21

ユーロドルは1.3556ドルをこの日の高値に1.3510ドル付近まで反落。欧州中盤以降、対ポンドでの強含みも支えに上昇した値幅を帳消しにした。今日発表されたユーロ圏12月小売売上高は前月比で予想以上の鈍化となり、前年比もマイナスを記録。デフレ懸念が高まる結果となり、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和が実施されるとの期待が高まっている。昨日はECBによる証券市場プログラム(SMP)の不胎化停止実施などが話題となったが、規模としては少額であるほか、最近のオペでは全額の吸収がままならなかったことも多く緩和策としてのインパクトは乏しいだろう。ただし3月の経済見通しの発表を待たず、何らかの策が打ち出されるとの期待は根強い。