NY市場 フォードが大幅安 新型Fー150のコストに懸念

2014年10月25日 04:00

きょう第3四半期の決算を発表したフォードが商いを伴って大幅安となっている。北米でのリコール費用やロシア、南米の低迷で減収となったものの、北米と中国での事業が予想以上に好調だったことから、市場予想ほどの落ち込みは無かった。
 
ただ、市場の反応は鈍い。フォードが年内にも社をかけて投入を予定しているアルミ製の新型ピックアップトラック「F-150」の製造コストが重石となっている。実際、北米での利益率は10.2%と、前年の10.9%を下回っており、「F-150」の影響でシェアもやや落としたという。
 
市場では「F-150」の高価な機能や、それを生産する国内2ヵ所の工場の長期間の改変などで、失われた費用を短期間では回収できないのではとの懸念が高まっているが、きょうの決算はその懸念を裏付けたようにも思われる。
 
(NY時間14:46)
フォード 13.79(-0.61 -4.24%)