香港株概況 大引け 反落、米金融緩和縮小と中国のPMIを嫌気

2014年01月30日 16:18

春節(旧正月)のため半日立ち会いとなった30日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.48%安の22035.42ポイントだった。H株指数は0.80%安の9818.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で492億7000万HKドル。
 
 ハンセン指数は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、ほぼ全面安でスタート。その後、テンセント(00700)がプラス圏に切り返し、大引けにかけて下げ幅を縮めたものの、終始マイナス圏で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が市場予想通りの100億米ドルの資産買い入れ額縮小を決定したことに加え、HSBCが発表した2014年1月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことを受け、終値で2日ぶりに22000ポイントを割り込んだ。
 
 個別では、時価総額の大きい国際金融銘柄のHSBC(00005)が1.22%安、保険のAIAグループ(01299)が1.92%安。加えて米グーグル傘下の米モトローラ・モビリティー・ホールディングスを買収すると発表したIT株のレノボグループ(00992)が8.21%下げ、相場の下落を主導。中国平安保険(02318)が2.25%安、百麗国際(01880)が2.22%安で、ハンセン銘柄の下落率上位を占めた。半面、カジノ銘柄の銀河娯楽(00027)が2.55%高、サンズ・チャイナ(01928)が2.48%高で相場を下支え。サンズ・チャイナは2013年10-12月期決算(米国会計基準)が40.4%増益となったことが好感された。前半で売られていたテンセント(00700)は大引けにかけてプラスに切り返し、2.16%高。そのほかでは、携帯通信回線のリセール事業免許を取得した国美電器(00493)が3.05%の上昇となった。
 
 H株では、13年12月本決算が赤字転落見通しとなった中海発展(01138)が4.71%安。ウーマート・ストアーズ(01025)は3.69%安となった。13年12月本決算が黒字転換する見通しとなった瀋機集団昆明機床(00300)は6.38%の高騰だった。