【視点】 英国労働統計、来月には7%の閾値到達の可能性

2014年01月23日 18:42

第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト・田中 理氏
 
英国労働統計、来月には7%の閾値到達の可能性
 
 22日に発表された英9-11月平均の失業率(労働力調査)は7.1%と、8-10月平均の7.4%から一段と低下、金融緩和継続の閾値である7.0%に接近した。
 BOEは失業率が近い将来に7%の閾値(しきいち・いきち;境界点)に到達しても直ぐに利上げをする必要はないと説明している。だが、市場の早期利上げ観測を封じ込めるには、基準値そのものを引き下げるなど、何らかのガイダンスの変更が不可避だろう。2月MPCや物価レポート発表時のアナウンスメントの有無に注目する。