見通し(東京市場 為替) ドル円、直近安値水準101円半ばまでの下落も

2014年05月15日 08:03

NYタイム、米国市場寄り付き後の株軟化と長期金利低下を受け、ドル円はNY入り前につけた安値101.72円に並ぶ水準まで押し戻された。ユーロ円は139.46円、ポンド円は170.61円、豪ドル円は95.35円まで下落した。また、イングランド銀行(BOE)がインフレ報告で利上げを急がない方針が示したことが嫌気されたポンドドルは1.6754ドルまで下値を広げた。ユーロドルは1.37ドル前半で小動き。
 本日の東京タイムでもドル円は上値の重い地合いが継続しそうだ。米株の反落を受けて、日経平均もさえない動きが予想される。米10年債利回りは一時2.523%と、昨年10月31日以来の水準まで低下し、戻りが鈍い動きとなっており、ドル売り・円買い圧力が強まりやすい地合いになっている。また、先週からのユーロの軟調に続き、昨日はポンドも大幅下落しており、クロス円の重い動きもドル円の上値を圧迫するだろう。昨日は101円後半で下げ渋ったが、直近安値水準の101円半ばまで弱含み、下値を模索する動きも念頭に置きたい。下値は限られるとしても、25日にウクライナ大統領選挙を控えていることもかんがみると、102円前半での重い地合いは変わりそうもない。東京タイムでは本邦1-3月期GDP・1次速報値の発表や黒田日銀総裁の講演が予定されている。
 
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