東京為替概況 輸入の円売りも値動き限定 中国貿易収支で豪ドル上下動
2014年01月10日 15:04

10日の東京市場は、今晩の米雇用統計を控え、また、東京市場が明日から3連休になるため様子見ムードが広がっている。ドル円は早朝と9月過ぎに付けた104.78近辺を安値に、午後に入り104.97近辺まで上昇したが105円には届かず、これまでの値幅は19銭程度にとどまっている。
5・10日(ごとうび)ともあって仲値公示直前には買いが散見された。輸出が手控える中、手当が遅れている輸入企業のドル買いが入りやすいとの指摘がある。
中国税関当局は12月の貿易収支を発表、輸出が予想以上の鈍化、輸入は予想外に増加したことで黒字額は予想以上に減少していた。発表を受けて中国景気懸念から豪ドル売りが先行したが、輸入の増加を受けて豪州からの輸出が増えるとの期待から豪ドルには買い戻しが入る上下動の値動きとなった。中国税関当局は、今年の貿易は安定化し発展する局面にあるとの見通しを述べている。
