東京為替概況 株が大幅安も円相場は小動き、豪ドルは中国指標受けて軟調
2014年01月30日 14:53

30日の東京市場は、株が大幅安となったがドル円など円相場は小動きに終始している。
昨日の海外市場では新興国への懸念が再燃、米欧株が下落しリスク回避ムードが広がった。米FOMCでは想定通り100億ドル規模で緩和縮小が発表されている。米債はリスク回避がまさって、利回りは低下した。
このような状況で迎えた30日の市場では日経平均が一時1万4800円台に下落、下げ幅は500円超と大幅なものになった。しかし、為替市場は静観。昨日の米欧市場でドル円は一時101.85レベルまで大きく下げたあとで、朝方から102円台を回復している。株式が大幅安となったわりには円買いの動きは鈍いが、日中レンジは102.08-102.53レベルにとどまっており上方を試す力にも欠けている。ユーロ円やポンド円も135円台半ばから後半、169円台前半から後半に下げ渋る程度。
そのなかで、豪ドルは軟調な動きを示した。アジア株が全面安となったことに加えて、この日発表された12月の中国HSBC製造業PMI・改定値が49.5と速報値49.6から下方修正されたことが重石となった。新規輸出受注が弱いという。発表を受けて豪ドル円は一時89円割れ、豪ドル/ドルは0.8710近辺へと下値を伸ばし、その後の戻りも限定的。新興国懸念のムードは継続している。
