東京為替概況 日本株上昇も円安の動きは限定的
2014年02月25日 15:01
25日の東京市場は、株高の動きが目立ったものの円売りの動きは限定的。日経平均は前日のNY株上昇を受けて買われた。約1カ月ぶりに1万5千円台を回復しており、上げ幅は一時200円超となった。米経済は寒波の影響をしのげば再び上昇するとの楽観的な見方があった。また、ウクライナ情勢が改善に向かったことで安心感が広がった面もあったようだ。一方、アジア株は中国・香港株の上昇力は弱く、前日並み水準で売買が交錯している。前日の不動産融資の厳格化の報道の影響を引きずっていた。そのなかで、円相場は序盤に円売りの動きをみせたものの、仲値公示と前後して失速、午後もレンジ取引が続いている。中曽日銀副総裁は国会で、見通しに変化生じて2%物価目標実現に必要なら調整と発言。麻生財務相は会見で、異次元緩和、しかるべきタイミングで正常化すべきだが今はその段階ではない、と述べているが、為替市場は反応薄だった。ドル円は一時102.63レベルまで上昇したが、昼から午後にかけては102.50-60レベルで小動き。ユーロ円は140.70レベルから140.97レベル、豪ドル円は92.41レベルから92.79レベルなどクロス円も狭いレンジで推移している。ポンド円は午後に171円に接近する動きをみせているが、それでも朝方の安値から40銭程度の小動き。