東京為替概況 円売り強まる、トルコ中銀の大幅利上げで

2014年01月29日 15:02

29日の東京市場は、東京市場は、朝方に円売りが強まった。早朝にトルコ中銀が通貨安対策で予想以上の大幅利上げを実施したことが背景。レポレートは4.45%から10%に引き上げられた。これを受けて同国通貨のトルコ・リラが急伸し、市場では新興国懸念が後退している。ドル円は102.90台から一気に103円台に乗せると一時103.45レベルまで高値を伸ばした。クロス円も同様の値動き。ユーロ円は140.70近辺から141.20近辺へ、ポンド円は170.60台から171.30台へと買われた。リスク選好ムードのなかで豪ドル買いも目立った。豪ドル円が90.30台から一時91円台に乗せたほか、豪ドル/ドルも0.8770台から一時0.8825近辺まで上昇。各通貨ペアで前日高値を更新する動きが相次いだ。ただ、買い一巡後は次第に上値が重くなっている。ドル円は103.10割れ水準、ユーロ円は140.80近辺、ポンド円は171円割れ水準まで反落した。ただ、早朝の水準を割り込むこともなく、総じて円安の水準を維持している。午後には米FOMCを控えて模様眺めムードが広がっている。
 
日本時間午前に、オバマ米大統領が一般教書演説を実施している。米大統領令で政府契約職員の最低賃金を時給10.10ドルに引き上げへ、などと表明しており、事前の予想通りの内容に特段の市場の反応はみられていない。日経平均は前日NY株の上昇に加えて、トルコ中銀の措置が好感された。184円高で寄り付くとすぐに200円超高に。午後には一時1万5300円台に上昇、300円超高と上げ幅を拡大している。