東京為替概況 ドル相場が主役、株反発も円売りは限定的
2014年01月15日 15:03
15日の東京市場は、ドル円が104円台前半で底堅く推移した。昨日のNY市場では、株高とともにドル金利が上昇したことがドル買い圧力となった。米小売売上高が予想以上に強く、米金融当局者からはタカ派的な発言が相次いだことが背景。
ドル円は104円台を回復して東京早朝を迎えている。序盤はやや売りに押される場面もあったが、下値は104.09レベルまでと限定的。仲値公示後には104.30台に上昇、昼から午後にかけては104.47レベルまで高値を伸ばしている。日経平均は200円超高で寄り付き、300円超高に上げ幅を拡大。海外勢による日経平均先物買いと為替ヘッジのドル買い・円売りの動きもあったもよう。また、市場の一部には、自衛艦の衝突事故の相手が中国船だったとのうわさが流れたことが円売りを誘ったとの見方もあったようだ。実際は瀬戸内海での事故で日本の釣り船だった。
米10年債利回りは2.87%台と前日から引き続き小幅に上昇。ドル買い圧力となった面も指摘されよう。ユーロドルは1.3670近辺から前日安値を下回ると1.3627レベルまで下落。豪ドル/ドルもNY市場からの流れを受けて0.8910台へと下値を広げている。米雇用統計の影響が一巡し、市場には米成長への期待感が再び台頭してきているようだ。
クロス円は日経平均の大幅高の割りには買われず。ポンド円は171.50近辺と前日からの高値を更新したが、ユーロ円や豪ドル円は上値が重くなっている。東京市場にとってはめずらしくドル相場主導の展開になっている。