東京為替概況 イベント控えて小動き 日銀委員の発言で円売りも

2014年01月09日 15:19

9日の東京市場は小幅上下動の展開。ドル円は、日経平均株価が118円安で寄り付き午前中ごろに下げ幅を200円超に広げる場面で104.74近辺まで下落したが下値は限定され、その後じりじり持ち直す中、白井日銀審議委員が必要なら追加緩和すべきとの認識を示したことが伝わると104.99近辺まで反発した。
昨晩は米ADP雇用者数が予想から上振れしたことで米長期金利は上昇、ドル指数は1ヵ月半ぶりの高値を付けた。流れは東京市場でも継続しているが、今晩のECB理事会や明日の米雇用統計を見極めたいとの声は多く、積極的な売買は手控えられている。午後に入って日経平均株価は下押しする場面もあったが反応は限定されている。昨日のFOMC議事録では、大半の委員が年末の量的緩和終了を見込んでいるが、市場の混乱を回避すべきとの慎重姿勢が示され、為替市場の反応は乏しかった。
 
豪州11月の小売売上高は伸びが予想を上回り豪ドル買いが入る場面もあったが上値は限定され、その後は下落に転じている。中国の消費者物価指数の伸びが鈍化していたことで重しになった面もありそうだ。