東京市場 株価持ち直しもドル円は足元の余波受けて戻り限定

2013年07月11日 15:11

午後のドル円は上値重く推移。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言を受けて朝方につけた先月27日以来の安値水準となる98.20円に迫る場面もあった。日銀の政策維持発表後の余波が残っていたと思われ、戻りが抑えられやすかった。7カ月連続の景気判断の上方修正や、成長率や消費者物価予測の修正はほぼ織り込まれていたため、イベントを通過してポジションを調整する意欲が強かったようだ。米金融緩和の早期縮小観測が後退し、中国株が午後になって3%を超える上げ幅を示現し、マイナス圏で重い動きだった日経平均もプラス圏へ反発したことでドル円は徐々に底堅さを増していったが、戻りは98.70円近辺までと限定的。クロス円も対ドルの動きが落ち着いたことで、ドル円の上下に連動。ユーロ円は129円前半から半ばへ、ポンド円は149円前後から同半ばまで終盤にかけて反発気味に推移。豪ドル円は91円半ばで底堅く推移した。

一方でバーナンキ議長発言後のドル安の反動も小休止しドルストレートの動意は穏やか。ユーロドルは1.31ドル前半、ポンドドルは1.51ドル半ば、豪ドル/ドルは0.92ドル後半を中心に限定的な値幅で上下し欧州勢の動き出しを待つ格好となった。