東京市場 午後概況 豪ドル高、RBA総裁の講演がきっかけ
2014年03月26日 15:41
東京午後の為替市場では、豪ドルが上昇。スティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁の講演内容がきっかけとなった。豪ドル円は94.13円まで強含み、今月7日以来の高値をつけた。
スティーブンスRBA総裁は「豪ドルの方向性はファンダメンタルズの見方次第」であるとし、特定の為替水準に言及する異例の口先介入からは遠ざかっている。鉱業以外のセクターで明るい兆候が見られ、年後半にかけての豪経済が勢いを増していく可能性にも言及した。「インフレ見通しは中期的な目標に沿っている」と述べ、政策金利の据え置きを繰り返し示唆している。金利先物市場では年内の豪利上げ観測がわずかにあるが、これを後押しするような発言は見られず。
豪ドル高に連動してNZドルはしっかりと推移し、NZドル/ドルは0.8597ドル、NZドル円は87.95円まで水準を切り上げた。
一方で、欧州通貨は重い。オセアニア通貨高・欧州通貨安の動きが見られ、対円・対ドルでも欧州通貨の圧迫要因となった。値幅は狭いが、ユーロドルは1.3805ドル、ポンドドルは1.6516ドル、ユーロ円は141.21円、ポンド円は168.95円まで弱含み。
ドル円は102円前半で小動き。本日これまでの値幅は15銭と非常に狭い。
ブラード米セントルイス連銀総裁の発言が伝わり、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の6カ月発言は市場の見方に沿っていたため、驚きはそれほどなかったと述べた。昨日、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁も「FEDは政策金利に関する見解を変えていない」、「イエレンFRB議長の発言に対する市場の反応は不可解」であると同様の主旨の発言をしている。