東京市場 午後概況 株高で再度円売り、ドル円は引き続き戻りを試す

2014年04月16日 15:22

東京午後の為替市場では、引き続き円が売られた。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に関する麻生財務相の発言や日銀の追加緩和期待、一連の中国経済指標が無難な結果だったことを背景に東京午前に円売り優勢となった後、一時小康状態となったが、大引けにかけての株価の一段高に合わせて再度円売りが入った。週末金曜日から海外勢の大半はイースター休暇に入り、本日から明日にかけて市場参加者の動意が細っていくことになることになるが、足元では株価に対して素直に反応している。
 ドル円は102.30円、ユーロ円は141.48円、ポンド円は171.15円まで午前の高値を塗り替えた。
 豪ドル/ドルは0.9380ドル、豪ドル円は95.92円まで買い戻された。午前に発表された中国GDPは前年比で予想ほど減速せず、昨日までの豪ドル安の反動が続いている。
 NZドル/ドルは0.85ドル後半、NZドル円は87円後半で重い。東京朝方に発表された1-3月期のNZ消費者物価指数・前年比は市場予想に届かず、10-12月期から減速したことが背景。NZ準備銀行(RBNZ)による利上げ観測を後退させた。RBNZは来週政策金利を発表する。
 ユーロドルは1.3832ドルまで強含み。欧州勢の初動はユーロ買いからとなっている。ユーロ円の上げ幅拡大もサポート要因。ポンドドルは1.67ドル前半でもみ合い。