東京市場 午後概況 円買い優勢 日銀は現状維持、総裁の会見待ちに

2015年02月18日 15:32

東京午後の為替市場では円買いが優勢。日銀金融政策決定会合では、市場予想通りに現行の金融緩和策の据え置きが決定されたがドル円は重くなった。2年程度で2%の物価目標を達成するためには追加緩和が不可避とみられている一方で、日銀内部でさらなる円安に対する慎重論が浮上しているとの報道もあって、円相場は思惑主導で振れやすい。言質は得られないだろうが、この後の黒田日銀総裁の会見に向けて神経質なムードもある。
 
ドル円は118.88円まで下げた後も119円ちょうど付近で重かった。堅調に推移した日経平均株価は大引けにかけて上げ幅を拡大したが、ドル円の重苦しい雰囲気は変わらず。ユーロ円は135.68円、加ドル円は95.89円までわずかに安値を更新。ポンド円は182円後半、豪ドル円は93円ちょうど付近で売りがやや優勢。
 
ユーロドルは1.14ドルちょうど付近でもみ合い。昨日の報道によるとギリシャのツィプラス政権は現行の支援プログラムの延長を本日にもEUに申請すると伝わった。本日は欧州中央銀行(ECB)がギリシャに対する緊急流動性支援(ELA)の2週間延長に関して採決を行うことから、ギリシャに圧力がかかっているもよう。ギリシャの銀行からは預金流出が続いている。ポンドドルは1.53ドル半ばで小動き。豪ドル/ドルは0.7832ドルまで小幅に水準を切り上げたが値動きは限定的。