東京市場 午後概況 円買いから一転円売り優勢に、オセアニア通貨堅調
2014年03月27日 16:01
東京午後の為替市場で、円相場は一転して円売りが優勢となった。先週、ウクライナで軍事行動は取らないと明言したオバマ米大統領が、国際社会の秩序が試されていると述べウクライナ情勢の悪化がやや懸念されたことや、配当落ちから日経平均株価は200円超の下げとなっていたが、後場に入ると急速に下げ幅を縮小。プラス転換すると一時は200円近い上げ幅となった。株価の動向と連動してリスク回避の円買いは後退し、ドル円・クロス円は前日NYクローズを上回る水準へと浮上。短期筋の反応は見られなかったが、ANAホールディングスは、米ボーイングと欧州のエアバスに合計70機を発注することを決定したと発表した。発注総額は、カタログ価格で約1兆7270億円となる。
ドル円は102.27円、ユーロ円は141.04円、ポンド円は169.53円、加ドル円は92.17円、豪ドル円は94.50円、NZドル円は88.29円まで上昇に転じた。
豪ドル/ドルは0.9244ドル、NZドル/ドルは0.8637ドルまで強含み。昨日からのオセアニア通貨高の流れが維持されているうえ、本日のオセアニアタイムに発表されたNZ貿易収支は4カ月連続の黒字となり、黒字額は拡大を続けている。対中輸出も相変わらず堅調だった。スペンサーRBNZ副総裁が「利上げは住宅価格上昇を抑制へ」などと述べたが、手がかりは見当たらなかった。
ユーロドルは1.37ドル後半、ポンドドルは1.65ドル後半で小動き。