東京市場 午後概況 円相場は小動き、期末要因で静けさ増す

2014年03月28日 15:48

東京午後の為替市場で、円相場は小動き。週末・月末・四半期末のため静けさが普段よりも増している。年度末に絡んだ本邦勢のフローは見られていない。日経平均株価が高値を塗り替えるなど底堅く推移したものの、株価の動向に敏感な短期筋も模様眺めだった。
 ドル円は102円前半、ユーロ円は140円前半、ポンド円は169円後半で小動き。オセアニア通貨高を背景に堅調に推移していた豪ドル円は94円半ばへ伸び悩み。午前には95.01円まで上昇し、昨年10月以来の高値を更新している。NZドル円も88.88円の高値から88円半ばへと押し戻された。
 豪ドル/ドルは0.92ドル半ば、NZドル/ドルは0.86ドル後半へと失速。対円のほか対ドル、対ユーロでも利益確定のオセアニア通貨売りが入った。
 欧州通貨は対ドルで小動き。ユーロドルは1.37ドル半ばで昨日からの安値圏を維持している。来週の欧州中央銀行(ECB)理事会に焦点があたっているものの、主要政策金利の小幅な引き下げ、マイナス金利政策や量的緩和の導入など、いずれも実現の可能性は今のところ乏しい。ウクライナ情勢の緊迫化による欧州経済への悪影響と付随するユーロ安はこれまであまり観測されていない。ポンドドルは1.66ドル前半で小動き。昨日の強い英小売売上高発表後の上げ幅を維持している。