東京市場 午後概況 リスクテイクへの慎重さ引き継がれる 円安は一服
2015年01月07日 15:39

ギリシャ・イタリア政局への不透明感や原油価格の続落を通じた、関連市場を含めたリスクテイクに消極的なムードには、アジア株の底堅い推移もあって一服感が生じている。ただ、足元の流れが反転するだけの明るい材料は見あたらず、後場になって伸び悩む株価動向を眺めながら、ドル円・クロス円は巻き戻しの動きを小休止させた。
ドル円は午前中につけた119.17円が目先の戻り高値となり、118円後半へ押し戻されてもみ合った。21日移動平均線や日足一目均衡表・転換線が推移する、119円半ばの水準を前に重さを露呈。日経平均株価は引けにかけて再びマイナス圏へ値を沈める場面があるなど、上値追いには慎重なムード。ユーロ円は141円前半、ポンド円は179円後半、豪ドル円は95円後半、NZドル円は92円前半、加ドル円は100円半ばへ失速。
対ドルはもみ合い。ユーロドルは1.18ドル後半で、ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)の発表待ち。前年比ベースでは-0.1%と、前月の+0.3%からさらに鈍化し2009年10月以来のマイナスへ落ち込むことが見込まれている。ポンドドルは1.51ドル半ば、豪ドル/ドルは0.80ドル後半、NZドル/ドルは0.77ドル半ば、ドル/加ドルは1.18加ドル半ばで小幅な振幅に終始した。

