東京市場 午後概況 ドル円121円半ばで上昇一服、中国指標に反応薄

2015年03月11日 15:48

東京タイム午後の為替相場は小動きで、ドル円は121.51円を頭に121円半ばで伸び悩んだ。後場の日経平均は高値を更新した後は上げ幅を縮小して引けた。強い米雇用統計を背景とした米早期利上げへの思惑から米株が連日で大幅に下落しているが、日経平均への反応は限られている。1-2月の中国小売売上高と同鉱工業生産は前年比でともに市場予想を下回る伸びとなった。ただ、市場の関心が米国や欧州に向いている中、中国指標への反応は限定的。中国と交易関係の深い豪ドルはわずかに売りで反応し、豪ドル円は92.16円まで小幅安。豪ドル/ドルは0.76ドル前後でやや上値の重い動きとなった。
 
ユーロドルは1.06ドル後半で戻りが鈍く、ユーロ円は129円後半で小動き。ユーロ圏では本日、ギリシャ債務問題について政府と債権者の実務協議が再開される。ギリシャ警戒感が緩んでいるとは言え、引き続きユーロの重しとなっている。このほかの通貨も動意が鈍く、ポンドドルは1.50ドル後半、ポンド円は182円後半の狭いレンジ内で上下したほか、NZドル/ドルは0.72ドル半ば、NZドル円は87円後半でやや上値の重い動きとなった。