東京市場 午後概況 ドル円に調整も値動き乏しい

2015年02月27日 15:17

東京タイム午後、ドル円は119.11円までじり安で推移した。後場の日経平均株価は一時70円安付近まで、月末の手仕舞い売りにも押されて水準を下げた。ただ、クロス円のレンジ下限は広がっておらず円買いが入っている印象は限定的。時間外の米長期金利が2%手前まで低下基調をたどるなど、昨日の海外市場でみられたドル買いに対する調整が入った格好。ユーロ円は133円半ば、ポンド円は184円前後、豪ドル円は92円後半、NZドル円は89円後半、加ドル円は95円半ばを中心に小幅な振幅。今日も黒田日銀総裁の発言が伝わったが材料視されていない。
 
対ドルの動意も極めて限定的だった。ユーロドルは1.12ドル前後と、前日来の安値圏でもみ合った。昨日ドル買いが強まった局面で、ストップロスの売りを巻き込みながら約1カ月ぶりの安値まで下げた後の反発力はあまりにも鈍い。来週からは欧州中央銀行(ECB)が国債買い入れに着手するため、中長期的なユーロ安も意識されやすい。ポンドドルは1.54ドル半ばで底堅く推移。
 
豪ドル/ドルは売りの手を緩め0.78ドル付近へ持ち直した。来週の豪準備銀行(RBA)理事会に対する市場の見方は、利下げと据え置きがほぼ拮抗している。NZドル/ドルは0.75ドル半ばで引き続き下値は限定された。