東京市場 午後 軟調な株価に連動、円買い戻し継続
2014年02月13日 15:26
東京午後の為替市場は円が底堅く推移。急ピッチで進んだ株式市場の反発地合いが一巡し、日経平均株価が一時300円超下落したことで、為替市場でも円買いの流れが優勢だった。中国の理財商品の一部でデフォルト(債務不履行)懸念が持ち上がるなど中国のシャドーバンキングへの不安感が投資家のリスク許容度を低下させた。また本日の米1月小売売上高に対しても、12月の年末商戦の反動や足もとの悪天候の影響から弱めな結果が見通せることも、リスク回避ムードを強めたもよう。
日経平均株価の下げ幅が拡大するなかで円買いが再燃し、ドル円は101.99円、ユーロ円は138.89円、ポンド円は169.47円、NZドル円は84.65円、加ドル円は92.61円、スイスフラン(CHF)円は113.58円までそれぞれレンジ下限を拡大した。また、豪州の雇用情勢の悪化から売りが優勢だった豪ドル円も、91.13円まで下落幅を広げ今週の上昇幅のほとんどを失った。米10年債利回りの上昇が一服して2.76%付近まで低下したことも、円買いを誘ったもよう。
他通貨は対ドルで小動き。ドルが対円で下げたことと、クロス円の軟調な動きに挟まれて明確な方向性は定まらなかった。ユーロドルは1.36ドル前後、ポンドドルは1.66ドル前半、ドル/加ドルは1.10加ドル前後でもち合う格好となった。豪ドル/ドルは安値水準で横ばい。ドル円の下落を通じたドル安や中国株が後場にもち直したことに支えられたが、引き続き雇用環境の悪化が懸念され戻りも限定的。0.89ドル半ばで上値の重い推移を続けた。