東京市場 午後 資家心理が痛み、円売り機運は消沈

2014年02月04日 15:12

 東京午後の為替市場では、調整の円高基調が続いた。昨日の弱い米ISM製造業景況指数を受けて100円後半まで下げたドル円は、101円前半で浅い戻りが抑えられている。ユーロ円は137円ちょうど付近、ポンド円は165円前半で上値が重くなっており、クロス円の反発も鈍い。東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、下げ幅は500円超となった。株高の調整売りがかなりきついことから投資家心理が傷んでおり、再び株高局面に向かうまでセンチメントの回復時間を要すると想定されることもドル円やクロス円を圧迫。
 一方、豪ドルは対主要通貨で堅調。本日、政策金利を据え置いた豪準備銀行(RBA)理事会の声明では、前回まであった「豪ドルは依然として不快なほど割高」であるとの認識が削除された。豪インフレ率が想定を上回る伸びとなっていることに対しても率直に言及し、政策金利据え置きが最も妥当な選択肢であることを示唆。利下げの可能性をほぼ払拭している。豪ドル/ドルは0.8894ドルまで急伸し、1月16日以来の水準まで戻した。豪ドル円は90.06円まで大きく反発し、昨日NYタイムの下げ幅を消している。豪ドル高に連動してNZドルにも買いが入り、午前に0.8052ドルまで下げたNZドル/ドルは0.8128ドルまで切り返した。NZドル円は82.32円まで強含み。
 調整が続いているポンドドルは1.6283ドルまで下げ、昨日の安値を下回った。ユーロドルは1.35ドル前半で小動き。