東京市場 午後 株高・円安が継続、GPIFの運用に関する思惑で

2014年03月06日 15:25

東京午後の為替市場では円売りが継続。世界最大の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用に関する思惑から株高が加速し、ドル円・クロス円は午前の高値を塗り替えた。日経平均株価の上げ幅は一時300円を超え、1月29日以来の高値をつけた。欧州中央銀行(ECB)理事会で追加の金融緩和策が実施される可能性があることも、主要国中心の景気回復継続を期待させ、円安の背景となっている。
 ドル円は102.77円、ユーロ円は141.02円、豪ドル円は92.64円、NZドル円は86.56円まで円安が進展。ドル円は本邦輸出の売りを一部こなしつつ上伸したが、103円ちょうど付近にかけては輸出の売りがまだ観測されている。
 豪ドル/ドルは豪小売売上高や豪貿易収支を受けて午前に0.9033ドルまで上昇後、0.90ドル前半を維持。豪失業率は上昇傾向にあるが、消費の伸びは相変わらず強い。NZドル/ドルは0.84ドル前半でもみ合い。1月14日高値付近が引き続き上値抵抗となっている。
 ユーロドルは1.37ドル前半で小動き。ECB理事会やドラギECB総裁の会見を控えて模様眺めとなっている。ポンドドルは1.67ドル前半で推移。英金融政策委員会(MPC)で政策金利は据え置かれる見通し。