東京市場 午後 株高で円売りも、FOMC控え値動きは限定
2014年03月19日 16:00

東京タイム午後は株高を背景に円売りが優勢となる場面もあったが、値動きは限定的。本日のNYタイムに米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え模様眺めムードが強い。FOMCでは、量的緩和(QE)縮小ペースに変化はないとの見方が多いが、注目はフォワードガイダンスの変更の有無で、金利や失業率に関して、何らかの方針やメッセージを発信してくる可能性はありそうだ。また、ウクライナ情勢については、昨日にプーチン露大統領がウクライナの分断は望まないとの意向を示すも、クリミアをロシアに編入する条約に署名。欧米による追加制裁の可能性が高まり、警戒感は続いている。
後場の日経平均が先物主導で大幅に上振れ、一時前日比で上げ幅を250円超に拡大したことを背景に、ドル円は101.64円までレンジ上限を広げた。木内日銀審議委員は追加緩和のハードルは高いとし、円安が一段と進めば副作用が大きくなる可能性もあると指摘した。黒田日銀総裁の発言も伝わったが、新味に欠ける内容で為替相場への影響は見られなかった。クロス円もドル円につられ上昇するもレンジは限定的。ユーロ円は141.48円、ポンド円は168.63円、豪ドル円は92.69円、NZドル円は87.52円、加ドル円は91.37円まで上値を伸ばした。ただ、その後は大引けにかけて株価が失速したこともあり、ドル円は101.50円付近に水準を戻し、クロス円も上げ幅を失った。対ドルはFOMCを控え、午前に続き方向感に欠ける狭いレンジ内での上下。ユーロドルは1.39ドル前半、ポンドドルは1.65ドル後半、豪ドル/ドル0.91ドル前半で動意が鈍い。
