東京市場 午後 株安・円買い、ドル円は101円半ばに下押し

2014年02月28日 15:38

東京午後は、ドル円・クロス円が一段安。ウクライナ情勢の緊迫化への警戒感が続くなか、後場の日経平均が下げ幅を拡大する動きとなり、リスク回避の円買いが一段と進んだ。やや落ち着いていた中国人民元が本日、対ドルで過去最大の下げ幅で約10カ月ぶりの安値をつけたことも嫌気されたもよう。ドル円は17日以来の安値となる101.55円まで下押した。クロス円も全面安で、ユーロ円は139.12円、ポンド円は169.39円、スイスフラン円は114.32円まで下げ幅を拡大した。資源国通貨も、豪ドル円は90.82円、NZドル円は85.20円、加ドル円は91.26円まで弱含んだ。円買い一巡した後は、後場の中国株が下げ幅を縮小し、日経平均も大引けにかけて戻しを試す動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は小幅水準を切り返した。
 主要通貨は対ドルで値動きこそ限られたが、上値が重い動きとなった。ユーロドルは1.3694ドルまでわずかに安値を更新した。昨日に発表された独消費者物価指数が弱い結果となったことから、本日欧州タイムで発表予定のユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)・速報値への警戒感もユーロの上値を重くした。豪ドル/ドルは0.8939ドルまで売りが優勢となり、堅調だったNZドル/ドルは0.83ドル後半に押し戻された。また、ポンドドルは1.66ドル後半で小じっかり。