東京市場 午後 株安・円安、日銀の成長支援策を好感
2014年02月18日 15:44
東京午後の為替市場は株高・円安が優勢に。市場は、日銀が「貸出増加支援の資金供給」と「成長基盤強化のための資金供給」の規模を2倍にして、1年間延長することを決定したことを好感した。また声明文の内容が1月時点と変わらなかったことから、緩和的なスタンスが維持されるとの見方も投資家に安心感を与え、株高・円安を後押しした。そのほか、米長期金利が2.76%付近へ上昇して、日米の金利差が拡大したことも円の上値を重くした。
ドル円は1月31日以来の高値となる102.75円までレンジ上限を拡大。ユーロ円は140.84円、ポンド円は171.89円、スイスフラン円は115.11円、加ドル円は93.72円までそれぞれ上昇した。また、豪準備銀行の議事録で緩和期待が後退したことから堅調だった豪ドル円は92.98円まで上伸したほか、対豪ドルで売りが強まった影響から84.92円まで下押ししたNZドル円も、85.77円まで一気に切り返した。
そのほかの通貨では、豪ドル/ドルやユーロドルは小幅反落。円中心の相場展開となったことで動きづらさはあったが、豪ドル/ドルは午前の上昇の反動から利食い売りに押されて本日の上昇幅をほぼ失った。またユーロドルは、「オランド仏大統領がエロー首相の交代を決断」(仏紙)とのニュースに1.3705ドル前後まで上値が重くなる場面があった。