東京市場 午後 株安で円高、RBAによる通貨安誘導続く

2014年01月24日 15:34

 東京午後の為替市場では円買いが優勢に。午前は東京株式市場の下げが市場の想定内にとどまっていたが、午後は株価が一段と下振れしたため円買いの手がかりとなった。日経平均株価は一時400円超の下げ幅に。
 東京午前にかけて戻りを試したドル円は103.08円まで失速。ユーロ円は141.15円まで水準を切り下げた。ポンド円は171.48円、加ドル円は92.68円まで弱含み。
 昨日の弱い中国製造業PMIや豪準備銀行(RBA)による通貨安誘導を背景に、オセアニア通貨安が止まらず、豪ドル円が89.68円、NZドル円が85.09円まで一段安となっていることも、全体的な円高圧力につながった。リドアウトRBA理事はWSJの記事で「豪ドルは一段と下落する必要ある」、「豪ドルは0.80ドル付近が適切」との認識を示した。昨年、スティーブンスRBA総裁は0.85ドル付近が望ましい水準に近いと述べたが、さらに低い水準を市場に対して提示する格好に。豪ドル円は昨年9月以来の安値を塗り替えた。豪ドル/ドルは0.8689ドルまで値を下げ、2010年7月以来の安値を更新。
 ユーロドルはストップハンティングの動きから1.3705ドルまで水準を切り上げたが、値動きに勢いはなく、昨日からの高値圏をおおむね引き継いでいる。ポンドドルは1.66ドル前半で昨日以降の高値圏を維持。