東京市場 午前 強い雇用データで豪ドル上昇、NZドルも堅調

2014年03月13日 12:44

東京タイム午前ではオセアニア通貨が強含んだ。豪2月失業率は市場予想や前月と変わらずの6.0%だったが、豪2月就業者数は市場予想を大きく上回る4万7300人増となった。1月分も3700人減から1万8000人増に大幅上方修正された。強い雇用データの結果を受けて、豪ドル/ドルは0.9076ドル、豪ドル円は93.26円まで急上昇した。雇用の大幅改善で、市場では年内利上げ観測もくすぶっている。NZドルはオセアニアタイムで政策金利の引き上げを受けた地合いを維持した。ウィーラーRBNZ総裁のNZドル高へのけん制発言が伝わったが、早朝の記者会見内容とほぼ変わらずの内容で、相場への影響は見られず。豪ドルの上昇にもつられ、NZドル/ドルは昨年5月以来の高値となる0.8566ドルまで上値を伸ばし、NZドル円は88.04円まで一段高となり、2008年2月以来の高値をつけた。
 ドル円は102円後半で小動き。日経平均の反発を受けて102.87円まで上昇するも、日経平均株価が小幅高水準で伸び悩んだことや、午後に控える中国経済指標の発表への警戒感から102.63円まで下押すなど、上値の重い動きとなった。オセアニア通貨以外は動意が鈍く、ユーロドルは1.39ドル前後、ユーロ円は142円後半、ポンドドルは1.66ドル前半、ポンド円は170円後半で小幅に上下動。
 午後は中国指標を見極める展開か。低調な結果となれば、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっていることから、リスク回避の円買いが強まるだろう。反対に良好な結果となっても、市場予想と大きくかい離しなければ、ドル円の上値は限られそうだ。16日に予定されているクリミアでのロシア編入をめぐる住民投票が、引き続きドル円の上値を圧迫する材料となりそうだ。
 
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