東京市場 午後 弱い中国指標でオセアニア通貨は伸び悩む
2014年03月13日 15:58
東京午後の為替市場は、弱い中国指標がリスク選好ムードに水を差す格好に。NZの利上げや好調だった豪雇用統計、さらには中国株が反発したことなどからリスク資産が買い戻された午前の流れを踏襲して、午後もドル売り・円売りが先行。NZドルは年内の追加利上げ観測が引き続き下支えとなって、対円では約6年ぶりとなる88円台をつけ、労働市場の改善期待から豪ドルも対ドル・対円で底堅い推移が続いた。ユーロドルも1.39ドル半ばまで上昇した。ただ、注目された中国経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで、こうした流れが一巡、各通貨の上昇の勢いは緩んだ。
中国1-2月鉱工業生産は市場予想+9.5%のところ+8.6%、同小売売上高(前年比)は予想+13.5%のところ+11.8%となった。また、中国2月固定資産投資(年初来・前年比)も+17.9%と市場予想+19.4%を下回った。
豪ドル/ドルは、午前の堅調な流れを引継ぎ、0.9081ドルまでレンジ上限を拡大。しかしさえない中国経済指標を受けて0.90ドル半ばまで押し戻された。豪ドル円も93.30円を頭に92円後半へ反落した。また、NZドルも伸び悩む格好に。こちらは、NZの追加利上げ期待が強いことから下げ幅は小幅にとどめたが、豪ドルと同様に買いの勢いが和らいだ。NZドル/ドルは0.8571ドル、NZドル円は88.04円まで上昇幅を広げる場面があった。
ユーロドルも他通貨と同様の値動き。上方向に観測されたストップ買いを巻き込み2011年10月以来の高値となる1.3949ドルまで上昇幅を拡大したが、1.3950ドルに設定されたオプション(OP)バリアの防戦売りも意識され、買い一巡後は同水準でもち合った。ユーロ円は、一時143.38円まで上昇した。
こうした中で、ドル円は上値の重い展開に。他通貨でのドル安の流れや、中国指標後に進んだリスク回避の円買い戻しが上値を抑える格好となり、102.55円まで小幅にレンジ下限を広げた。