東京市場 午後 円買い一巡だが、新興国リスクによる流れは変わらず
2014年01月30日 15:38
東京午後の為替市場では円買い圧力が継続。新興国からの資金流出に対して懸念が強まった後、金融当局が政策金利の引き上げを手段として止血に動いたが、足元では対応策の妥当性に焦点が当てられている。施策が十分かどうかが円相場のムードに影響しているようだ。また、値幅・日柄の両面でドル円やクロス円の調整は継続しており、流れやすい方向に流れている印象を受ける。日経平均株価は下げ幅をやや削ったが、安値からの戻りは限定的。
ドル円は102.54円、ユーロ円は139.94円まで小幅に戻りを試したが、昨日の下落幅からすると上値はごくわずか。ポンド円は169.78円、加ドル円は91.63円までやや買い戻されたものの、いずれも円高圧力が根強い。豪ドル円は89円半ば、NZドル円は83円後半で重かった。
ユーロドルは1.36ドル半ば、ポンドドルは1.65ドル半ばで小動き。豪ドル/ドルは中国製造業PMIの下方修正を手がかりとした豪ドル売りが一巡し、0.87ドル前半でもみ合いに。NZドル/ドルは0.8171ドルまでじり安。NZ準備銀行(RBNZ)が利上げを見送った後のNZドル売りが継続している。住宅市場に対する言及もハト寄りだった。