東京市場 午後 円相場はこう着、嵐の前の静けさか

2014年03月07日 15:50

東京午後の為替市場では調整の円買いが優勢に。本日の米雇用統計発表を控えるなか、ドル円は昨日103円前半まで上昇した反動が出た。後場寄り後の日経平均株価が前日比横ばいの水準まで失速したことも円買いを誘ったが値動きはごくわずか。ドル円の値幅は30銭にとどまっている。
 ユーロドルは2008年7月以降の下降トレンドライン上に達しているほか、豪ドル/ドルは逆ヘッド・アンド・ショルダーの形成途中、ポンドドルは先月以降の三角もち合いからの上抜けをうかがうなど、各通貨ペアでドル安方向へと弾みがつきそうな気配が感じられる。また、ドル円とユーロ円は先月以降の上昇チャネル上限が意識されている。足元で上値が抑えられているが、上限突破で上昇基調がよりはっきりとしそうだ。米雇用統計の結果が動きやすい方向への後押しとなるか。
 ドル円は102.87円、ユーロ円は142.55円、ポンド円は172.16円、NZドル円は87.20円まで調整。ただ、一時伸び悩んだ日経平均株価が再び100円超の上昇幅を取り戻すとドル円・クロス円は下げ渋った。日経平均株価は4日続伸。
 ユーロドルは昨日からの高値圏を維持し1.38ドル半ばでこう着。ポンドドルは1.67ドル前半でもみ合っている。豪ドル/ドルは0.91ドルちょうど前後で推移しつつ、逆ヘッド・アンド・ショルダーのネックラインを維持。このラインは本日で0.9079ドルに位置している。NZドル/ドルも昨日からの高値圏を維持し、0.84ドル後半で取引されている。