東京市場 午後 円相場、午前から短期筋中心の展開が続く

2014年01月23日 16:16

 東京午後の為替市場は円高。午前は日経平均株価の上昇を背景に円売りが優勢だったが、午後は株価が反落し円買いが入った。篠原IMF副専務理事が「目標に向けて前進あれば日銀の追加緩和は必要ない」と語ったことも日銀の追加緩和期待を後退させた。ただ、日銀による期待への働きかけが継続しているとはいえ、春先以降は輸入物価の上昇による物価押し上げ効果の鈍化は避けられず、2%の物価目標が達成できると見ている市場参加者はいない。追加緩和の思惑は根強い。
 ドル円は午前の上げ幅を消して104.28円まで反落。ユーロ円は141.21円、ポンド円は172.68円まで伸び悩んだが、東京タイムは株価の動向を受けて短期筋が主導する展開が続いており、大きくなっていきそうな波は観測できない。HSBC発表の中国製造業PMIが弱かったことを背景に軟化していた豪ドル円は91.72円まで下げ幅を拡大。NZドル円は86.31円まで一段安に。加ドル円は93.56円まで下げ、昨年11月以来の安値を更新。昨日のカナダ銀行(BOC)によるハト派の声明が引き続き重し。
 豪ドル/ドルは0.88ドルちょうど前後、NZドル/ドルは0.82ドル後半で重い。HSBC発表の弱い中国製造業PMIが発表された後の下げ圧力が継続している。ユーロドルは1.35ドル半ばでもみ合い。ポンドドルは昨日の英ILO失業率発表後の高値圏を引き継ぎ、1.65ドル半ばで取引されている。