東京市場 午後 円売り再開、米雇用統計に対する楽観視も
2013年08月01日 15:30
東京午後の為替市場では、中国物流採購聯合会が発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことを好感した円安の波が継続。日経平均株価の上げ幅は300円を超えた。財務省が発表した週次の「対外及び対内証券売買契約等の状況」で、本邦勢による中長期の外債投資が4週連続で買い越しとなったことも円売り要因。
昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えて、9月のQE縮小開始観測がやや揺らいでおり、米金融政策見通しをめぐるボラタイルな側面が引き継がれた格好となっているものの、FF金利を低水準で維持する方針についてはすでに馴染んでおり、東京タイムで神経質な値動きは見られなかった。むしろ、昨日の米ADP雇用者数が市場予想を上回ったことによる、週末の米雇用雇用統計に対する楽観も見え隠れしている。
ドル円は午前からの流れを引き継いで、98.55円まで上げ幅を拡大。昨日高値98.57円の手前では上値が抑えられたが、方向感は鮮明だった。クロス円も午前の高値を更新。ユーロ円は130.77円、、ポンド円は149.42円まで上昇。豪ドル円は88.36円、NZドル円は78.48円まで反発している。
欧州通貨は対円でのドル高を受けて、引き続きやや重い。ユーロドルは1.32ドル後半、ポンドドルは1.51ドル半ばで推移。豪ドル/ドルは0.89ドル後半、NZドル/ドルは0.79ドル後半で方向感が乏しかった。