東京市場 午後 円売りはやや失速、日銀副総裁の発言に手がかりなし

2014年03月24日 15:33

東京午後の為替市場で、ドル円は午前の高値から102.40円付近までやや伸び悩んだ。株高につれて円売りが入っていたものの、来年以降の米利上げ観測を背景にドルが買われるような展開は見られず、先週19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の高値102.69円を試す前に失速している。日経平均は前場からの高値圏を維持して引けた。
 岩田日銀副総裁の発言が伝わり、「物価上昇率が2%となれば消費や投資が活発化する可能性がある」、「物価上昇で、外貨資産がより有利になってくる」などと述べたものの、日銀の追加緩和についての示唆は得られなかった。
 クロス円では、ユーロ円が141.20円付近、ポンド円が168.80円付近まで高値から押し戻されたが、株高を背景に下値は限定的。豪ドル円は93.19円まで水準を切り上げ、NZドル円は87円半ばでしっかり。弱かった中国3月HSBC製造業PMI・速報値の余韻は見られない。豪ドル/ドルは0.9090ドル付近、NZドル/ドルは0.8540ドル付近で、戻りを試す展開が継続している。
 ユーロドルは1.38ドルちょうど付近、ポンドドルは1.64ドル後半でもみ合い。