東京市場 午後 円の修正高は緩むも巻き戻しまでには至らず
2014年01月06日 15:43
午後は株安を伴った円高地合いに歯止めがかかった。後場になって日経平均が短時間ながら16000円の大台を回復させた局面では、ドル円やクロス円が総じて安値から切り返す場面も見受けられた。ただ、株価とともに巻き戻しに勢いは感じられず、2014年の事業始めとなるこの日の東京市場では、年末年始の海外市場の地合いを踏襲する格好で調整ムードが支配的といえた。
ドル円は104.50円付近、ユーロ円は141.90円前後、ポンド円は170.90円近辺まで安値から放れる局面があったが、持ち直しを見せていた日経平均が引けにかけて再び売りに押されたことで巻き戻しも失速。それぞれ午前の安値を割り込むことはなかったが、上値の重さを払しょくできない展開が続いた。豪ドル円も93.50円近辺、NZドル円は86.30円前後までの小幅な反発を経て同様に伸び悩んでいった。日経平均は前営業日比で382円安となる15908円で今年最初の取引を終えた。
対ドルではポンドドルが1.6349ドル、ドル/スイスフラン(CHF)が0.9067CHFまで対ドルでじり安。ユーロドルも対ポンドでの底堅さはあったが、1.3572ドルまで下値を広げた。クロス円の重さに上値を圧迫されたことが主要因だったようで、それ以外に特に目立った材料はない。ただ、年明けの欧州の短期金融市場で、銀行間の借入金利が昨年末から大幅に低下していたことで、ユーロやポンドの需給ひっ迫感が後退したとの見方はあった。豪ドル/ドルは0.89ドル半ば、NZドル/ドルは0.82ドル半ばの限られた値幅で振れ幅