東京市場 午後 中国株の反落で円売り一服も、ドル円は堅調

2013年08月23日 16:01

 東京タイム午後の為替相場では、午前の円売り地合いは一服。後場の上海総合指数が前日比マイナス圏に転じ、下げ幅を拡大する動きが嫌気された。後場の日経平均株価は午前の高値を更新し、一時前日比で400円超の水準まで上げ幅を拡大したが、中国株の反落を受けて上げ幅を縮小した。また、独4-6月期GDP・確報値は前期比で市場予想通りの+0.7%となり、速報値と変わらずで、為替市場の反応は限定的にとどまった。
 ドル円はしっかり。ドル円は、中国株の反落や日経平均が上げ幅を縮小したことで一時98.80円台まで押し戻されたが、ドル買い優勢の流れを受けて99円台を回復すると99.14円までレンジ上限を広げた。一方のクロス円は上げ幅縮小。クロス円も午後に入って高値付近での推移が続いたが、ユーロ円は131円後半、ポンド円は154.10円付近、豪ドル円は89円付近、NZドル円は77.30円付近に押し戻された。後場の中国株の下落が、中国・欧州PMIの好調で強まった投資家のリスク選好ムードに冷や水をさしたかっこうとなった。
 ドルストレートはドル買いが優勢。午前に、ノボトニー・オーストリー中銀総裁の「良い経済ニュースが利下げの必要性を排除」との発言も後押しに、1.3368ドルまで上昇したユーロドルは1.3335ドルまで小幅に水準を切り下げたほか、ポンドドルも1.5575ドルまで下押した。オセアニア通貨も中国株の下落を受けて、豪ドル/ドルは0.8985ドル、NZドル/ドルは0.7800ドルまで反落した。