東京市場 午後 中国懸念でリスクオフ・ムード拡大
2014年02月20日 15:33
午後の為替市場は、リスク回避ムードの広がりから円高地合いが継続。午前中に発表された中国2月HSBC製造業PMIが、2カ月連続で景気判断の節目である50を下回ったほか、4カ月連続で前の月を下回るなど、中国経済が昨年末以降緩やかに減速しているとの懸念がリスクオフの流れを促した。中国の成長鈍化懸念で、資源国通貨もさえない動きを続けた。
ドル円は、日経平均株価の下げ幅が300円超となる中、101.86円まで下げ幅を拡大。米長期金利が2.71%付近へ低下したこともドル円の重しとなった。クロス円では、豪ドル円が91.07円、スイスフラン(CHF)円が114.83円まで安値を塗り替えた。そのほかのクロス円は、レンジ下限を広げるような展開にはならなかったものの、反発の兆しもなく本日の安値圏での推移を続けた。
資源国通貨は、対ドルでもクロス円と同様の値動きとなり、豪ドル/ドルが0.8243ドルまで下押ししたほか、他通貨は安値水準で底ばいとなった。一方で、欧州通貨は比較的底堅い展開に。足元の景況感の改善を背景に、目先のリスク回避先として選好されたもよう。ユーロドルは1.3760ドルまで上昇幅を広げたほか、ドルCHFは0.8863CHFまでCHFが強含んだ。またポンドドルも、前日のNY終値付近で底堅く推移した。