東京市場 午後 ポンド円は170円台に到達、過熱感のなか上げ続く

2013年12月10日 15:40

 東京午後の為替市場では欧州通貨中心の円安・ドル安基調が継続。ポンド円は2008年10月以来となる170円台を達成した。日経平均株価は小幅安でもみ合いを続けたが、各国中銀が緩和的な金融政策を維持するとの観測を背景に、リスク選好的な流れも長期的に変わらないと期待されているなかで、短期的な株価の上下は為替市場で手がかりとなりづらくなっている。一方、オセアニア通貨は自国通貨高けん制が依然として警戒されているため存在感が薄い。特に豪ドルは対円・対ドルでさえない展開が続いている。本日発表された中国の鉱工業資産や小売売上高、固定資産投資は強弱ミックスで手がかりにならず。
 ドル円は103円前半、ユーロ円は142円ちょうど前後で円安基調を維持したが、東京午後は目立った動意は見られなかった。ポンド円は170.04円まで上昇。ただ、大台に乗せたことで達成感もあり、その後はやや伸び悩んでいる。豪ドル円は94円ちょうど前後、NZドル円は85円半ばで小動き。
 ユーロドルは1.37ドル半ば、ポンドドルは1.64ドル半ばで推移。東京午前の高値からやや押し戻された後に小康状態となっている。豪ドル/ドルは0.91ドルちょうど前後、NZドル/ドルは0.82ドル後半で小動き。