東京市場 午後 ドル円102円台を回復、値幅は限定的

2013年12月06日 15:58

 午後の東京為替市場は、ドル高・円安。公的年金改革に関する有識者会議の座長を務めた伊藤氏が「国内債52%へ削減、今すぐ着手を」、「資産構成見直し、結果的に株高・円安要因に」、「国内債比率、私案では35-40%が目指すべき姿」との見解を示したことで、円安・株高の流れが強まった。ドル円は102.17円まで上昇。一方で、ユーロドルは1.3657ドルまでレンジ下限を広げた。ただ、今晩の米雇用統計を控えて積極的に仕掛ける様子はなく、各通貨の値幅は限定的だった。
 伊藤氏の発言を受けて、それまでマイナスで推移していた日経平均株価が反転して一時150円近く上昇幅を広げるなか、ドル円は102円台を回復。102.17円まで高値を塗り替えた。クロス円も堅調に推移し、ユーロ円は139.54円、ポンド円は166.75円、豪ドル円は92.49円、NZドル円は83.78円、加ドル円は95.83円までそれぞれ上昇幅を広げた。ただ、どの通貨ペアも昨日高値を超えていくような展開にはつながらず、上昇の勢いは限定的だった。
 一方で、ドルストレートは小幅安。ドル円が上昇幅を広げたことが市場全体でドル買いを促したことから、ユーロドルは1.3657ドル、ポンドドルは1.6319ドル、NZドル/ドルは0.8190ドルまでそれぞれ日通しの安値を塗り替えた。