東京市場 午前 ドル円101円後半で重い動き、日経平均は大幅続落

2014年03月14日 13:10

東京タイム午前の為替相場は小動き。NYタイムでの円買いは一服したが、中国景気減速、ウクライナ情勢への警戒感から、ドル円・クロス円は戻りの鈍い動きとなった。16日にクリミアのロシア編入をめぐる住民投票を控え、徐々に様子見ムードが強まっている。主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)も、ロシアがクリミアを編入した場合、追加的な制裁を発動すると警告している一方で、プーチン露大統領は欧米がイランに課したような制裁に対する覚悟はできていると強硬姿勢を崩していない。欧米株の大幅下落を受けて日経平均株価は続落となり、一時下げ幅を400円超に拡大した。日経平均の大幅続落に対しての為替相場の反応は限定的で、ドル円は101.70-101.88円の狭いレンジ内での上下にとどまった。また、ユーロ円は141円前半、ポンド円は169円前半、豪ドル円は91円後半、NZドル円は86円後半を中心に小幅な上下動で、上値の重い地合いは継続。
 対ドルでも下押しは一巡しているが、戻りは鈍い。ユーロドルは、NYタイムにドラギECB総裁のユーロ高懸念の発言をきっかけに1.3846ドルまで急落したが、戻りは1.3883ドル止まり。また、ポンドドルは1.66ドル前半、豪ドル/ドルは0.90ドル前半で小動きが続いたほか、NZドル/ドルは0.8557ドルまでやや買いが優勢となった。
 午後も様子見ムードが続きそうだ。クリミア住民投票と、その結果に対する欧米・ロシアの対応を見極めたいとして、積極的な取引は手控えられるだろう。ドル円は101円後半を中心とした小幅な上下動にとどまりそうだ。