東京市場 午後 ドル円101円前半、地政学リスク警戒で戻り鈍い

2014年03月03日 15:50

東京午後は、ウクライナ情勢の緊迫化を嫌気したリスク回避の円買いは一服。ウクライナ情勢をめぐっては、今のところ軍事衝突までは発展しないとの見方も多く、午後に入ってドル円、クロス円は小幅に買戻しが優勢となった。ただ、その地政学リスクへの警戒感は続いており、リスクを取りにいく動きにはなりにくく、ドル円・クロス円は上値が重い動きが継続。後場の日経平均も下げ渋ったものの、先週末比200円安水準で軟調推移が続いた。東京タイム午前に約1カ月ぶりの安値となる101.26円まで下押したドル円は、戻し気味に推移している米長期債利回りの動きを眺めながら買い戻しが優勢となったが、101円半ばを戻し高水準に101円前半での推移が続いた。クロス円は落ち着いた動き。ユーロ円は139円後半、ポンド円は170円付近、加ドル円は91円後半まで下げ幅を縮小した。また、中国PMIの発表に反応が鈍かったオセアニア通貨も動意が鈍く、豪ドル円は90円半ば、NZドル円は84円後半で小動き。
 対ドルではほぼ横ばい推移。今週は週末の米雇用統計など、注目の米経済指標が多数控えていることもあり、様子見ムードが強い。ユーロドルは1.37ドル後半、ポンドドルは1.67ドル前半、豪ドル/ドルは0.89ドル前半、NZドル/ドルは0.8360ドル付近で狭いレンジ内での推移となった。