東京市場 午後 ドル円・クロス円はしっかり、株価は下げ幅縮小

2013年12月02日 15:56

 東京午後のドル円・クロス円は小動きながらも底堅さを維持。今週は、週末の米11月雇用統計まで各国の経済イベントが目白押しとなる中で、目立った材料がなかったことから各通貨の動意は鈍く、限られたレンジでの値動きが続いた。ただ、黒田日銀総裁が会見で「物価安定の持続に必要な時期まで量的・質的緩和継続」と発言。異次元緩和を当面続ける姿勢を示すと、一時マイナス幅を広げていた日経平均株価が、前週末終値付近へ下げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は総じて底堅く推移した。とはいえ、総裁の会見内容にサプライズ的なところはなく、市場の反応は限定的だった。
 ドル円は102.30円付近、ユーロ円は139円前半、ポンド円は168円前半でもち合った。オセアニア通貨はしっかり。中国経済に対する不安が緩和したことも手伝って、豪ドル円は93.82円、NZドル円は84.03円まで日通しのレンジ上限を広げた。
 一方でドルストレートは、円中心の相場展開となったことから方向性は定まらなかった。ユーロドルは1.36ドル近辺、ポンドドルは1.64ドル付近での推移が続いた。