東京市場 午後 ドル円は97円割れ、日経平均は引けにかけて一段安
2013年08月07日 15:18
午後は終盤になって円買いが再燃。ドル円は97円前半を中心に小康状態が続いていたが、日経平均が引けにかけて一段と下げ幅を広げたことに圧迫されると、6月25日以来の97円割れとなる96.98円まで安値を塗り替えた。ユーロ円は129.07円、ポンド円は148.76円、加ドル円は93.37円まで下値を拡大。豪ドル円は昨年12月12日以来の87円割れを示現し、86.86円まで一段安となった。本邦株価に関しては、ハト派として知られるエバンス・シカゴ連銀総裁が前日の講演で、9月の米量的緩和(QE)の縮小開始に関して可能性を排除しないと述べたことが意識され、米株の下落にも連れる格好で先物主導で下げを進めたとの声もある。QE縮小は為替にとってはドル買い要因だが、ドル円やクロス円は株価動向への感応度が高く、終始上値を重く推移した。日経平均は前日比576円安の13824円で取引を終えた。
対ドルは流動性を欠くなかで乏しい値動き。ユーロドルは1.33ドル近辺まで緩やかに水準を回復させて底堅さを示した一方、豪ドル/ドルは0.89ドル半ばで重い推移。ポンドドルは1.53ドル半ばをメインに、英四半期インフレ報告と、カーニーBOE総裁の会見待ちとなった。インフレ報告では、英失業率とリンクさせるかたちでのフォワードガイダンスが導入されるとの予想が多い。総裁の会見や、成長・インフレ見通しにも注目が集まっている。