東京市場 午後 イベントの狭間でドル円・クロス円は小動き
2013年11月20日 16:13

東京タイム午後の為替市場は動意の鈍い展開。午前に行われたバーナンキFRB議長の講演では新たな材料が提示されず、市場は材料不足の様相に。また、本日の午後5時半から公的年金改革・有識者会議の伊藤座長が会見を開くほか、今晩の米小売データ・FOMC議事録と続くイベントの狭間とあって、積極的な取引が控えられたことも様子見ムードを強めたようで、各通貨は株価に連動しながらも明確な方向性は定まりづらかった。FRB議長は、FRBが必要な限り緩和的な金融政策を維持する姿勢を示し、市場では改めて緩和長期化が意識されたが、来年3月の量的緩和縮小がメインシナリオであることには変わりがないほか、すでにイエレンFRB副議長の公聴会の内容を受けて長期化への思惑が地ならしされていたこともあり、ドル安が進むような展開にはつながりづらかったもよう。
ドル円・クロス円は上値の重い動き。じり安基調だった日経平均株価が、後場に下げ幅を広げたことを受けて、ユーロ円は135.46円、豪ドル円は93.87円、NZドル円は83.31円まで本日安値を塗り替えた。また、ドル円は99.95円付近、ポンド円は161.05円付近、加ドル円は95.50円付近とそれぞれ安値圏へ押し戻されるなど、さえない流れとなった。ただ、前述した公的年金改革の有識者会議後の会見内容で、予想以上に海外投資に前向きな内容が出るのではとの期待感が一部の海外勢を中心にくすぶっていたようで、円の高値も限定的だった。
一方で、ドルストレートはクロス円の動きに連動。ユーロドルは、上方向に観測されたストップ買いを巻き込んでつけた午前の高値1.3584ドルから、1.35ドル前半まで押し戻された。そのほかでは、ポンドドルが1.6104ドル、豪ドル/ドルは0.9382ドル、NZドル/ドルは0.8326ドルまでレンジ下限を拡大したものの、手掛かり不足から下げ幅は小さかった。
