東京市場 午前概況 総じて小動き ユーロじり安、不安材料も少なくない

2015年02月13日 12:08

東京タイム午前の為替は小動きだった。ドル円は、昨日の弱い米小売売上高などでつけた安値118.51円から、119.16円まで緩やかに戻りが続いたものの伸び悩んだ。日経平均株価の軟調さをにらみ一時118.82円へ下押し、反発力も鈍かった。仲値公示にかけての小幅な戻りもすぐに頭打ちとなった。
 
ユーロはじり安。ユーロドルは一時1.1394ドル、ユーロ円も135.50円と小幅安。昨日はウクライナ停戦合意や、欧州中央銀行(ECB)によるギリシャへの緊急流動性支援(ELA)拡大のニュース、弱い米小売売上高を受けたドル安も支援にユーロが買われた。しかしウクライナ停戦がしっかり守られるか、ギリシャ支援延長の協議が整うかは不透明。警戒感もあって、さらに上値を伸ばすのにはためらいもあるようだ。ポンドドルも1.53ドル後半で高止まり、ポンド円は183円付近で動意が鈍かった。
 
資源国通貨も小動き。豪ドルは、昨日はドル安を後押しに、弱い豪雇用統計後の豪ドル売りの流れを反転させた。しかし本日は、豪ドル/ドルはおおむね0.77ドル半ば、豪ドル円は92円前半の範囲で推移。NZドル/ドルは0.74ドル前半、NZドル円は88円前半での動き。ドル/加ドルは1.25加ドル前半でこう着状態、加ドル円は95円付近でやや弱含んだ。
 
欧州勢の動き出しまで小動きが続くか。ユーロは、まだまだ不透明なウクライナやギリシャの情勢など、火種を抱えている。欧州タイムに控える欧州各国の10-12月期GDP・速報値が、昨日のユーロ上昇の巻き戻しを誘う警戒感もある。