東京市場 午前概況 株安も背景に円買い戻し ドル円120円割れへ

2015年03月03日 12:11

東京タイム午前は円が買い戻された。ドル円は寄り付き直後を高値に上値が重くなっていった日経平均株価が、下げ幅を広げたことも背景に119.73円まで下落した。朝方は前日来のドル高地合いを引き継いで先月12日以来の高値を120.27円まで拡大させたが、短期筋の利益確定売りやストップロスの売りが入った格好となった。仲値に向けた実需の売りフローも重しだった。ユーロ円は134.03円、ポンド円は184.09円、豪ドル円は93.09円、NZドル円は90.09円、加ドル円は95.57円まで円高で推移。
 
ドル円の下落と米長期金利の調整含みの推移から、ユーロドルは1.1196ドルまでじり高。ポンドドルは1.53ドル後半、NZドル/ドルは0.75ドル前半と、NY引け値水準を大きく離れることはなかったが底堅い。この後に豪準備銀行(RBA)の金融政策発表を控え、追加利下げに対する警戒感から豪ドル/ドルは0.7752ドルまで売りが先行した。しかし、豪1月住宅建設許可が落ち込みを想定していた市場の予想を裏切る大きな伸びとなったことが下値を支えた。
 
午後はRBAの金利発表および声明文の内容を見極めたい。追加利下げの有無に加えて成長・物価見通しや中国経済に対する見解、自国通貨高に対する言及が引き継がれるかなど確認すべき点はいくつかある。直近の金利先物市場では、すでに利下げ実施が9割近く織り込まれている。仮に据え置きとなった場合の豪ドルのリバウンドが大きくなりそう。