東京市場 午前概況 日経平均は約15年ぶりの高値、ドル円は伸び悩む

2015年02月19日 12:10

東京午前の為替市場は小動きも、ドルが主要通貨に対し重い動きを継続。ややハト派寄りと受け止められた米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が引き続きドルの上値を圧迫している。日経平均株価は1万8300円台に乗せて2007年の高値を上回り、2000年の「ITバブル」時以来となる15年ぶりの高値を記録した。また、1月の貿易収支は1兆1775億円の赤字で赤字額は市場予想を下回った。2年7カ月連続の赤字を記録したが、前年同期比で赤字額は大幅縮小している。
 
株高や貿易収支に為替相場の反応は鈍く、118円後半で伸び悩んだドル円は昨日の安値を下回ると118.42円まで弱含んでいる。また、ギリシャ不安がいったん落ち着いたことも好感され、ユーロドルは1.1424ドルまで小幅高。ただ、欧州中央銀行(ECB)の緩和姿勢が継続されている中、上値も重い。昨日に英雇用の改善や賃金の伸びを好感し上昇したポンドドルは1.54ドル半ばで落ち着いた動きが続いたほか、豪ドル/ドルは0.7834ドル、NZドル/ドルは0.7569ドルまでやや買いが優勢となった。
 
本日は旧正月で中国、香港、シンガポールなどが休場となる中、ドル円の下落と主要通貨の対ドルでの底堅い動きに挟まれ、クロス円の動意は鈍い。ユーロ円は135円前半、ポンド円は183円前半、豪ドル円は92円後半、NZドル円は89円後半の狭いレンジ内で上下した。
 
午後も新規材料が乏しく小動きか。15年ぶりの高値を更新した日経平均が後場に入り、利益確定売りを強めれば、ドル円は日足一目・雲の上限118.28円や同基準線118.17円を試す動きとなるか。