東京市場 午前概況 小動き、方向性は定まらず

2014年03月31日 13:55

東京午前の為替市場は方向性の見定めづらい展開。ドルや欧州通貨に対しては、足元の円安進行が速かった反動から円買い戻しがいく分強まった一方で、オセアニア通貨は金融政策をめぐる期待感から引き続き底堅く推移した。とはいえ、本邦勢が年度末となるなかで、欧米の金融政策をめぐる思惑や、4月4日に米雇用統計を控えていることもあって、積極的な取引は見送られ、各通貨の値幅は限定的だった。
 ドル円は102円後半でもち合い。早朝に102.98円と先週末高値に並んだが、103円の大台突破に失敗すると、その後は102.80円台での推移が続いた。ユーロ円は141.40円付近、ポンド円は171.00円近辺まで上値を切り下げた。
 一方で、オセアニア通貨はしっかり。豪ドル円は95.28円、NZドル円は89.27円まで上昇し、足元の高値を塗り替えた。ドルストレートは、円の動向につれる展開に。ユーロドルは1.37ドル半ばでじり安推移となったほか、豪ドル/ドルは0.92ドル半ばで底堅い展開となった。
 この後も、欧州勢が参入してくるまでは、動意の鈍い展開が続きそうだ。ただ、さえない動向の上海総合株価指数を受けて、日経平均株価が後場に下げに転じるようなら、ドル円・クロス円も利益確定売りが優勢となることも考えられ、下方向への動きには一応注意したい。