東京市場 午前概況 円相場は株価ながめ上下、オセアニア通貨堅調は継続

2014年03月28日 12:07

東京タイム午前、円相場は株価動向に反応し上下に調整した。本邦株式市場の安寄りを嫌気して、ドル円は102.03円まで下落が進んだものの、日経平均が下落幅を帳消しにして前日比プラス圏で推移すると、102.20円前後まで一時戻した。朝方に発表となった本邦経済指標の為替への直接的なインパクトは限られた。
 クロス円も同様の推移で、ユーロ円は140.25円を安値に140円半ば、ポンド円は169.56円から169.80円付近へ一時反発している。ここ最近堅調なオセアニア通貨は序盤の円買いの重しが取れると上伸した。豪ドル円は昨年10月以来の95円台回復となる95.01円まで一時上昇。NZドル円は2007年12月以来の高値88.88円をつけた。加ドル円も92.82円まで上昇している。
 オセアニア通貨は対ドルでも堅調。当初はクロス円の上値の重さもあったが、豪ドル/ドルは昨年11月以来の0.93ドル回復に迫る0.9295ドルまで、NZドル/ドルは2011年8月以来の0.87ドル台目前の0.8697ドルまで上昇した。ユーロドルは1.3740ドル付近、ポンドドルは1.66ドル前半を中心とした小幅なレンジで推移。
 午後もドル円は102円前半で動きにくそう。ただし、堅調なオセアニア通貨のクロス円での動きが、ドル円の水準を引き上げる可能性はある。もっとも対ドルでもオセアニア通貨の堅調さが目立つため、対円でもドルが弱含む動きにつながるようであれば、ドル円は調整中心の小幅な動きが続かざるをえない。